群馬の代表的な史跡〜 繁栄した東国文化 〜6世紀4世紀①②Point1Point2Point3Point4ひろせき みどり市笠懸町にある、旧石器時代の遺跡。1946年(昭和21年)、納豆などの行商を行いながら考古学研究に励んでいた相澤忠洋さんが、約3〜2万年前の地層である「関東ローム層」の中から石器を見つけた。旧石器時代の日本列島は火山活動が盛んで、「その頃の日本に人は住んでいなかった。住めなかった。」と考えられていたので、それをひっくり返す、画期的な大発見であった。最初に学問の常識を打ち破った相澤さんの功績は、いつまでも語り継がれるであろう。かっ き てきぎょうしょうあいざわ ただこう MAP岩宿博物館MAPP.67 A-3P.67 A-3 岩宿遺跡の北西約4km の場所にある。約13,000 年前の住居跡や木の実などの貯蔵穴、約12,000 年前の住居跡が見つかった。旧石器時代から縄文時代へうつりかわる様子を伝える大切な遺跡として、国指定史跡になっている。【 約12,000 年前のイエ 】【 イエと貯蔵穴群 】【 約12,000 年前のイエ 】【 イエと貯蔵穴群 】 何十万年もかけて火山灰などが降り積もった地層。関東地方一帯に広がる。「赤土」といわれる黄土色の土から黒色土まで、いくつかの層に分かれる。岩宿ドームでは、そのようすがわかりやすく観察できる。 黒曜石は黒いガラスのような石。強く叩くと鋭く割れるため、石器に適する。群馬県で見つかるのは、長野県産や栃木県産が多い。直接採りに行っていたのか、交換があったのかはまだナゾ。 旧石器時代の人々は、集団で移動生活をしながらナウマンゾウやオオツノジカなどの大型動物の狩をしていた。ナウマンゾウ1頭で、なんと50人が約1カ月暮らせるという試算もある。あかつちおう ど いろこくしょくどたたするどし さんかりかさかけ旧石器時代縄文時代弥生時代【 空から見た遺跡 】古墳時代5世紀飛鳥時代7世紀奈良時代【 ❶ 岩宿遺跡A地点 】【 ❷ 岩宿ドーム 】所在地みどり市笠懸町阿左美1871ほか関連施設さい しか だ なか じま い せき岩宿博物館いわ じゅく い せき【国】第4章 群馬の代表的な史跡 〜 繁栄した東国文化 〜29第4章動画西鹿田中島遺跡関東ローム層黒曜石こく よう せきナウマンゾウ岩宿遺跡01
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