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2度の噴火で形成された「榛名山二ツ岳」⬆⬆⬆6世紀4世紀Point1Point2Point3かな い ひがしうらみゆきだふた つ だけふん かそなはっくつたてあなしきへいちしきいけにえ渋川市行幸田MAPしている人に聞いてみよう!P.64 B-2かるいしにしぐみ 2種類の住居は季節で使い分けていたとみられ、建物内の土器の量から、被災した時は夏用の平地建物に住んでいたと推定されている。冬用の竪穴住居の屋根は、断熱効果のある土の屋根だった。 群馬県をはじめ全国で古墳時代の住居跡はたくさん見つかっているが、柱や屋根の構造がわかる残り方をしていたのは黒井峯遺跡や中筋遺跡が初めてだった。【 復元住居群 】浅間山榛名湖榛名山二ツ岳【 竪穴住居の内部 】【 発掘当時 】【 夏用の平地建物 】所在地ヒント教育委員会で「文化財」を担当なか すじ い せき 渋川市行幸田にある、6世紀初め(古墳時代後期)の榛名山二ツ岳の噴火による火山灰や火砕流に埋もれた集落跡。金井東裏遺跡( P.42参照)も同じ時期の榛名山二ツ岳の噴火で被災した遺跡である。 住宅建設に伴って1986年(昭和61年)に発掘調査したところ、火山灰の下から被災時の状況のまま発見され、当時のムラのようすが解明された。住居には竪穴式と平地式の2種類があり、数軒がまとまって垣根で囲まれていた。祭祀場ではイノシシなどの歯が出土しており、生贄としてお供えされたものと思われる。41旧石器時代 榛名山は6世紀に、2度の大噴火を起こした。1度目の噴火では発生した火砕流で中筋遺跡や金井東裏遺跡などのムラを埋め尽くし、2度目の噴火では噴出した大量の軽石で黒井峯遺跡や西組遺跡などのムラを埋め尽くしたのだった。縄文時代弥生時代古墳時代5世紀飛鳥時代7世紀奈良時代【 現地の説明板より 】季節で住居を使い分け火山灰に埋もれたムラ動画調べてみよう!群馬県では、住居跡などの遺跡は非常にたくさん見つかっている。自分たちの身近な地域にそのような遺跡はないか、調べてみよう中筋遺跡【県】13

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