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6世紀に中央(畿内)でどんなことが起こっていたか、群馬と比べてみようヒント群馬では、まだまだ大型の前方後円墳が6世紀4世紀Point1Point2Point31・2号墳の石室の作り方に共通性が指摘されている。やな せふんきゅうまえふたごせんどうごかんしもます だ かみ た なかげんしつ安中市簗瀬756-1 ほかMAP安中市学習の森 ふるさと学習館MAPP.65 C-3P.65 C-2 簗瀬二子塚古墳の石室(玄室)は一面真っ赤に塗られていた。「赤」には神聖な意味があったようで、土器や埴輪にも塗られている。あの金井東裏遺跡は、赤い顔料の玉が100個以上見つかったことでも有名。 これは石室内から出土した「銀層ガラス」。長さは2㎝ほどで、3つの玉を連結している。ガラスの間に銀箔をサンドイッチにする高度な技法で、国内での類例は非常に少ない。遠く西アジアからの輸入品か。 平成27年度に史跡整備が完了し、公園となって公開されている。駐車場やガイダンス施設も設置された。なお、出土品は「安中市学習の森ふるさと学習館」で見ることができる。かないひがしうらぎんぱく【空から見た古墳 】【 石室入口(調査時) 】【 後閑3号墳】所在地関連施設どこから来るのだろう?造られていたが…やな せ  安中市簗瀬にある6世紀初め(古墳時代後期)の前方後円墳。墳丘の全長は約80m、後円部の直径が50mに対して前方部の幅が約60mで、やや前方部が大きいのが古墳時代後期の特徴である。 しかし、この古墳の一番の特徴は、関東地方の中でもっとも古い時期に造られた横穴式石室である。大室古墳群(P.45参照)の前二子古墳とほぼ同じ時期で、羨道が非常に長い点と、玄室の内側全面にベンガラという顔料が塗られていた点が共通する。また、市内の後閑3号墳や下増田上田中 ふた ご づか こ ふん【国】44旧石器時代縄文時代弥生時代古墳時代5世紀飛鳥時代7世紀奈良時代赤く塗られた石室(玄室)なんだこれ?お団子?史跡整備動画考えてみよう!関東地方でもっとも古い=早い時期とされる横穴式石室が、なぜ安中の地に築かれたのだろうか?地図帳を見てその理由を考えてみようヒント大陸や畿内からの新しい文化や品物は、簗瀬二子塚古墳15

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