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2123456例古墳は、現在は木が生えたりして山のように見えるが、四角い形(方墳)や丸い形(円墳)など、いくつかのタイプがある。ぜんぽうこうほうふんほたてがいしき こ ふんえんぷんほうふんはっかくけいふん古墳時代を代表する墳形。後円部に死者を葬る施設が造られることが多い。近畿を中心に東北から九州まで全国的に分布し、巨大古墳に多い。ヤマトと関係の深い朝鮮半島の一部地域でも築かれている。前方後円墳の後円部を方形にしたもの。3〜4世紀に比較的多く、全国に分布するが、おもに東日本地方に多く見られる。前方後円墳のうち、方形の部分が著しく短いもの。円墳に四角い造り出しをつけたとする見方もある。円形の古墳。直径は10m弱から100 m超までさまざま。古墳時代全体を通じて日本全国に分布する。5世紀後半からは、主に小型円墳の群集墳が形成される。墳丘の立体的な形状がピラミッドのような四角錐または四角錐台の古墳。7世紀には前方後円墳に代わる、上位の首長の墳形になった。墳丘の平面形態が八角形の古墳。天皇のみに許された墳形と思われていたが、近年、地方でも見つかっている。すべて7世紀から8世紀初めに造られており、中国の宇宙観や仏教思想の影響によると考えられている。ぐんしゅうふんふんきゅうし かく すい えいきょうほうむしせついちじるわたぬきかんのんやまおお た てんじんやまななこしやまやな せふた ご つかもとしま な しょうぐんづかまえばしはちまんやまつかまわにょたいさんこ かいはらまえぐんばいやまやまのうえこ く ぞうづかじゃけつざんほうとうざんなかつかいわあなやまみ つ や▲ 相澤さんが発見した石器あいざわただひろこくようせきぎょうしょうかさかけいわじゅく発見した。これが日本で初めて、旧石器時代に人々が住んでいたことを証明する大発見となったのだ。 子どもの頃から考古学に興味を持ち、本を読んでは熱心に土器や石器を求め続けたアマチュア考古学者の相澤さんが、日本の歴史を大きくぬり替えた瞬間だ。▲ 関東ローム層(みどり市、岩宿遺跡)第1章 古墳県ぐんまを探検する● 綿貫観音山古墳(高崎市)● 太田天神山古墳(太田市)● 七輿山古墳(藤岡市)● 簗瀬二子塚古墳(安中市)● 元島名将軍塚古墳(高崎市)● 前橋八幡山古墳(前橋市)● 塚廻り古墳群第4号古墳(太田市)● 女体山古墳(太田市)● 古海原前1号古墳(大泉町)など● 軍配山古墳(玉村町)● 山上古墳(高崎市)● 虚空蔵塚古墳(渋川市)● 奈良古墳群(沼田市)● 蛇穴山古墳(前橋市)● 宝塔山古墳(前橋市)● 中塚古墳(桐生市)● 巖穴山古墳(太田市)● 三津屋古墳(吉岡町)などなどなどなど05名称と形状ぜんぽうこうえんふん【 キラリ群馬 】 戦前、日本に初めて人が住み始めたのは、新石器時代の縄文時代と考えられていた。これは、縄文時代より前の、旧石器時代(氷河時代)には、赤茶けた火山灰を降り積もらせていたため、とうてい人は住めないと考えられていたからだ。 昭和21年のある日のこと、当時、行商をしながら、考古学の研究をしていた相澤忠洋さんが、この火山灰が降り積もってできた赤土(関東ローム層)の中から、石器のかけらのような破片を見つけた。不思議に思った相澤さんは、その後も根気よく観察を続け、みどり市笠懸町の岩宿遺跡(P.29)の赤土の中から黒曜石で作られた、やり先形の打製石器を前方後円墳前方後方墳帆立貝式古墳円墳方墳八角形墳詳細代表的な古墳の形比べてみよう! 古墳の形と大きさ

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